ゲームアプリ「ウマ娘」の人気と合わせて、競走馬・騎手の活躍をニュースで見る機会が増えてきました。
馬券も買ったことがないけど、友人やパートナーから競馬場に誘われた・・・という方も多いはず。
「競馬」は、「ギャンブル」・勝ち馬を予想して儲けるもの、というイメージが一般的。
でも実は、勝ち馬を予想して馬券を買わなくても、「競走馬」の中に<応援したい馬=推し馬>が見つかれば、
十分に競馬観戦を楽しむことができるんです。
「推し馬」を見つける主なポイントは、以下の3つ。
これは、勝ち馬を予想する場合でも応援したい馬を探す場合でも、同じ「競走馬」との接点です。
- 出馬表で、レースに出走する馬の情報を確認する
- パドックで、レースに出走する馬を観察する
- レースで、馬の走りをチェックする
それぞれのポイントで「馬」の個性を見つけることができれば、きっとあなたの感性に合う馬との出会いにつながるはず。
その「出会い」をぜひ競馬場で楽しんでください。
【目次】
- 推し活①~「出馬表」で馬名観察
どんな馬名にはそれぞれの想いが - 推し活②~競馬場のパドックで馬観察
競走馬も「生きてる動物」を実感するパドック姿、性格出てるよね! - 推し活③~レースで応援
勝った馬だけじゃなくて、勝てなかった馬にも注目すると別の面白さが!
1.推し活① ~出馬表で馬名観察
競馬場に行く前にまずすることは、「出馬表」でレースに出走する馬たちの情報チェック。
「出馬表」は、馬名に加えて基本情報(生産牧場や馬主、毛色、所属厩舎)、
これまでの戦績や出走したレースの展開・順位などで構成され、馬券検討の参考情報になります。
中でも馬名は、馬主が競走馬として登録する際につけるカタカナを使った9文字以内で考えられた名前。
そこには周囲の人たちの想いを垣間見ることができます。
例えば、
2025年1月26日(日)開催のレースから気になる馬名をピックアップしてみると、、、
中山開催
2R:3歳未勝利「ヒサエノオモカゲ」
「ヒサエさん」は5代母にあたる名牝だそうです。その偉大な母系の血に期待を込められた名前。
9R:若竹賞 「ゴーゴタカシ」
「タカシ」さんとのご縁に興味がわきますね
中京開催からは、
4R:3歳1勝クラス「ミライヘノカギ」
5R:3歳新馬戦「マザーズウィル」
彼らの競走馬としての未来に「希望」が見えるようです。
こうして「馬名」に着目してみると、競走馬たちが生まれたストーリーに想いが巡ります。
どんな競走馬に成長しているのか、競馬場で彼らが走る姿を想像してワクワクしてきませんか?
このようにして、「馬名」に注目してあなたの興味を引く一頭を見つけることができると、
競馬場に訪れたとき、彼らのレースをより興味をもって楽しむことができます。
2.推し活② ~競馬場のパドックで馬観察
次はいよいよ競馬当日。馬たちをもっとも近い場所で観察できる絶好のポイントがパドックです。
通常、競馬当日の馬の調子を、実際目の前で歩く姿から評価し、レース予想・馬券購入の参考にする場所。
でも、今回は違う見方で馬たちを観察してみましょう。
パドックでは、レース発走時刻の20分前から出走馬が歩いて周回をします。
レース前の緊張感、パドックで人間たちに見つめられる独特な場の雰囲気、
その中でどのような状態でいるかを知ることは、馬たちの個性を知る重要なポイントとなります。
レースの緊張感を感じさせない素のままの馬や、集中しパワーみなぎる馬もいて「馬」それぞれ。
次にあげるものは、私がこれまでパドックで見てきた馬たちの行動パターンの一例です
- 人が群れている威圧感、怖い(にげたい)
- この人たち、何見てんの?
- 綱つかんで、口ひっぱらないでーーーーー
- 後ろから来るヤツ(馬)、近づくんじゃなーーーい💢
- 早く、ウチ(馬房)に帰りたい
- 横にだいすきなスタッフさんが歩いてくれてる、、、(うれしい❤)
- 美味しそうな花(草)!いや、食べるしかないでしょ
- あーーー、これから走る。。。。
- いくぞ!
個性的な馬たちの様子を見つけた際に記録をしておくと、次に競馬場で同じ馬に出会ったとき
前回の様子と比べることもでき、馬たちの性格を捉えられるようになります。
こんな馬もいたよ!という発見があったら、写真に撮ってご自身のSNSに投稿しても楽しいですね!
3.推し活③ ~いざ!レースで応援
そしていよいよ実際のレース観戦です!
出馬表から想像し、パドックで見えてきた馬の個性を「競走=走る」という観点から評価できるポイントです。
パドックで見せた特徴を持つ彼らが、レースに向かうとどのような走りを見せるのか、
どんなことが得意そうで、どんなことが苦手なのか、より具体的に見えてきます。
レース中、将来の馬券予想のために観るべきチェックポイントはたくさんありますが、
馬を知るためにはシンプルに以下の点で観戦してみてください。
- 発走ゲートの中でおとなしくしてるかな、、、
- 走り始めたとき、リラックスしてる?馬体に力入ってる(緊張してる)?
- 最後のコーナー曲がって勝負どころで加速できてる(走る気なさそう)?
参考事例としてこの3つの観点から、馬名チェックでピックアップした4頭のレースを観てみましょう。
では、いよいよ本番レースのスタートです!
2R:3歳未勝利「ヒサエノオモカゲ」 5着
スタート後、2番手ポジションをスムーズに確保した「ヒサエ」さん
首を使いながら、リラックスして走っていることは好印象です。
直線では先頭に立ついい場面もあったのですが、
残念ながらゴール前で後続馬に飲み込まれてしまいました。
体力と筋力をつけることで、最後まで力を残すこともできそうです。
9R:若竹賞 「ゴーゴタカシ」 8着
陽に照らされて輝く青鹿毛の馬体が印象的。ライスシャワーも青鹿毛でした。
スタート後、馬の焦る気持ちが先行して、騎手の思うペースで走れていませんね。。
馬が落ち着いて走れない原因は、他の馬を嫌ったり、そもそもプレッシャーを感じてしまったり、
ということが挙げられますが、その原因をしっかり分析して調教を積み重ねてほしいですね。
4R:3歳1勝クラス「ミライヘノカギ」 2着
1コーナー手前での落馬に影響を受けることなく後方待機。
4コーナー手前から前に出ていきつつ、直線に入るところで外めから先頭に出る、
というレース運びの王道を、名手川田将雅騎手に教えられた「ミライヘノカギ」
残念ながら2着でしたが、「ヒサエノオモカゲ」と同様、
ゴールまで走り抜けるスタミナをつけてくると2つめの勝利も期待大です。
5R:3歳新馬戦「マザーズウィル」 5着
新馬戦。初めて出走する3歳馬たちのデビュー戦。
馬体に幼さが残る初々しいレースです
そんな中でも、「マザーズウィル」はテンションがあがることなく、
他の馬たちと気持ちよく走れた様子。
また、直線の坂では少し苦しそうでしたが、
登り切った後はちゃんと騎手の鞭に応えて加速してのゴール。
馬自身が「勝つのだ」という意識を持てるようになると集中力も増してくるのではないでしょうか。
この4頭の馬たちは、いずれも3歳、デビューして間もない競走馬たち。
決して速い、強い競争心を持っている馬ばかりではありませんが、「競馬」を必死に生きている一頭一頭の姿でもあります。
その姿に着目して馬を見つめ、馬の素顔をあなた自身の感性で見つけることが、勝ち馬予想だけではない競馬観戦の魅力となります。
*まとめ
1月に開催された「1回中山・中京9日目」を例に見てきた「競馬」、いかがでしたか?
馬券予想のノウハウがわからない!という方でも、「馬」にフォーカスして競馬を楽しめる
次の3つのポイントをご紹介しました
- 出馬表から気になる馬名をピックアップ
- パドックで馬の行動パターンから馬の気持ちを推測
- 実際のレース展開から馬の走りを観察
「出馬表」を眺めた時に気になる馬を見つけ、パドックで馬を目の前にして観察し、その馬のレースを観戦する。
その中で、不思議と親近感を感じたり、記憶に残る一頭がいればそれがあなたと「推し馬」との出会いです。
さぁ、今週も競馬が開催されます!どの馬を応援しますか?
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